機能化層状 MoS2 膜の電位依存性ふるい分け

層状 MoS2 膜は、独特のイオン除去特性、高い透水性、および長期の溶媒安定性を備えていることが証明されており、エネルギー変換/貯蔵、センシング、およびナノ流体デバイスとしての実用化において大きな可能性を示しています。化学的に修飾された MoS2 膜はイオン除去特性を改善することが示されていますが、この改善の背後にあるメカニズムはまだ不明です。この記事では、官能化 MoS2 膜を通過する電位依存性のイオン輸送を研究することにより、イオンふるいのメカニズムを明らかにします。MoS2 膜のイオン透過性は、単純なナフタレンスルホン酸塩色素 (サンセットイエロー) を使用した化学官能化によって変化し、イオン輸送の大幅な遅延、およびサイズと電荷ベースの選択性の大幅な向上を示します。さらに、機能化MoS2膜のイオン選択性に対するpH、溶質濃度、イオンサイズ/電荷の影響についても報告されています。